バリカンでデリケートゾーンを切った話
夏は突然、脛毛を剃りたくなる。
冬も剃りたくなる。
どのくらい伸びたら、とか明確な基準はない。
突然剃りたくなるのだ。
某日の夜21時頃、ふと思い立って全身用のシェーバーを手に取り脛毛を剃り始めた。
大体腰から下を全て剃る。脚はツルツルにしてVIOは短くする。
丁度陰嚢の毛(正式名称は何だろう)を短く剃っていたときだ。
鋭い痛みが走った。
陰嚢の皮膚を切ってしまったようだ。
夜の陰嚢は弛緩状態であることが多い。デリケートゾーン用のカバーは付けていたものの、巻き込んでしまったらしい。
よく見ると3ミリ程パックリと切れていた。
血はさほど出ていない。そして大して痛くもない。
とりあえず絆創膏を貼ろう。
しかし不安がよぎった。
陰嚢は伸縮自在だ。今は弛緩状態でも朝になると収縮し、絆創膏が剥がれてしまうのではないか。
でもこのままなのは宜しくない。陰嚢を最大限まで伸ばし愛用の絆創膏、ケアリーヴを貼った。
この世に生を受けて30年弱、股間に絆創膏を貼ったのは初めてである。意外と悪くない。
その状態で床に就いた。
朝目が覚めた。陰嚢は収縮しているだろう。ケアリーヴはどうなっているのか。
見事であった。
ケアリーヴは伸縮自在の陰嚢に対応し、隙間なくピッタリと貼り付いていた。
比べて選べばケアリーヴ。
比べるまでもなかった。